ウォーターサーバーを2タイプに分ける天然水とRO水とは
ウォーターサーバーを設置しようとしたとき、ウォーターサーバーを提供するメーカーを選ぶことになりますね。そのメーカーを選ぶ1つの手段として、水のタイプで選ぶことができます。
硬水や軟水などの違いもありますが、それよりも根本的な違いがあることをご存知でしたでしょうか。
天然水とRO水という違いです。
天然水でしたらよく耳にする言葉なので知っている方も多いでしょう。富士山麓から摂れる天然水などが有名ですね。
RO水に至っては初めて耳にする言葉という人も多いでしょう。RO水とは、飲料水として飲める水を何層ものフィルターでろ過をし、不純物や塩素など有害な物から、ミネラルなどの栄養素までろ過をしてしまう水となります。
どちらにもメリットとデメリットが存在します。
天然水のメリットは、富士山麓で説明すると非常に簡単で、近年コレステロール値を下げるということで注目を集めている、バナジウムという成分を摂ることが富士山麓由来の天然水では可能です。ろ過などをしていないために、こういった有効成分からミネラルなどを自然界からそのまま摂ることが出来るので人気があります。
その反面、まったくろ過をしないことがデメリットになることもあります。
近年の一番の問題で説明すると、放射能の問題です。ろ過をしていない為に、放射能が検出されるのではと天然水全体が危惧された時期がありました。そういった自然問題に影響されやすいデメリットとなっています。
ちなみに、放射能に関しては毎日もしくは定期的にメーカーでも積極的に調査と報告をサイトなどを通じて行っているので、現在は問題視されていない風潮にありますが、それでも気にする人は天然水を避けているようです。
RO水のメリットは、天然水のデメリットとなる部分にあたります。
ろ過を徹底的に行っているために、放射能すら検出される危険性が限りなく低いものとされています。放射能で水問題が浮上したとき、放射能を含まない水として大人気になったのが、このRO水です。簡単に言えば、水道水を巨大なタンクでにフィルターをかけてろ過した水です。
また、ろ過を徹底的に行っているためにそのまま飲むと味がほとんどしないので、ミネラルなどを添加して美味しい水になるように配合されています。その為に口当たりも良く、RO水を敢えて選ぶ人というのも多いのです。
デメリットは、天然水のような味ではないのでコーヒーなどで味の違いが出てくる、バナジウムなど天然成分を配合したものでないと摂取できないなどがあります。
逆浸透膜で濾過した安全な水について
最近、ウォーターサーバーを設置する家庭が増えてきたそうです。安全でおいしい水をいつでも飲めるところが、人気の理由です。
ウォーターサーバーの発売元は、それぞれに水の安全性を高めています。とりわけ、逆浸透膜で濾過した水は安全性に定評があります。人体にとって有害な細菌やウイルスなどを徹底的に除去しているからです。
逆浸透膜は、英訳の頭文字を取ってRO膜とも呼ばれます。そして、この逆浸透膜によって濾過された水はRO水と名づけられています。
ウォーターサーバーの発売元の中には、RO水を供給しているところがいくつもあります。一般的には、数段階を経た後に逆浸透膜での濾過を行うケースが多いようです。
まず、国の定める基準をクリアした原水を採水します。初めに、その原水を1ミクロンの活性炭フィルターに通します。すると、カルキ臭やカビ臭、花粉、水の濁りなどが除去されます。
次に、中空糸膜を用いて濾過します。この中空糸膜とは、プラスチック製のチューブを細く長く伸ばし、糸のような形状にしたものです。この糸の表面にはたくさんの小さな穴が開いています。この穴の大きさは0.01ミクロンほどで、水が通過すると不純物を取り除きます。たとえば、レジオネラ菌や大腸菌О157、エイズウイルスなども除去できるのです。
最後に、逆浸透膜で水を濾過します。逆浸透膜には0.0001ミクロンという非常に微細な穴が開いており、トリハロメタンや金属イオン、ダイオキシン、農薬や除草剤の成分も除去できます。また、逆浸透膜は放射性セシウムや放射性ヨウ素もシャットアウトしてくれます。ですから、その高い除去性能が信頼を集めているのです。
こうしていくつもの濾過方式を重ねた後、家庭に安全な水が供給されているというわけです。
東日本大震災の際は、断水や原発事故の影響により、家庭での安全な水の確保が大きな課題となりました。赤ちゃんからお年寄りまで、家族全員が安心して飲める水を常備しておけば、いざという時に役立ちます。
安全性や味を考慮しつつ、最適な水を選びたいものです。